「小さな油断が大きな事故に」──自らの失敗から学んだこと

日々、事故防止や安全管理に携わる立場として、常に「確認を怠らない」「早めに対応する」ことの大切さを社内で伝えてきました。
しかし、先日自分自身がまさにその原則を守れず、二つの小さなミスをしてしまいました。


■ ミス①:コインパーキングで隣の車の料金を支払う

出庫時、思ったより料金が高いと感じたものの、
「料金改定があったのだろう」と思い込み、そのまま支払ってしまいました。
実際は、隣の駐車スペースの料金を誤って精算していたのです。

1,700円余計に多く払う結果となってしまいました。
「確認を怠った」「違和感をそのままにした」という点に、深く反省しました。


■ ミス②:トイレ掃除中にウォッシュレットのカバーを流してしまう

掃除中に誤ってウォッシュレットのカバーを便器内に落としました。
取り出そうとしましたがうまくいかず、「まあ大丈夫だろう」と安易に流してしまいました。
結果、トイレが詰まり、大きな手間と多額の修理費用をかけることになりました。

※丁寧な対応をしていただいた業者さんには大変感謝しております!


■ 共通していた原因

どちらのミスにも共通していたのは、
「確認を怠ったこと」と「その場しのぎで問題を先送りしたこと」でした。
「報告・相談・確認」を徹底することを求めているにもかかわらず、気の緩みが出てしまった結果です。


■ ハインリッヒの法則に照らして

ハインリッヒの法則では、
「1件の重大事故の背後には、29件の軽微な事故、300件のヒヤリ・ハットがある」と言われます。
今回の2件のミスも、業務中であれば「ヒヤリ・ハット」「軽微な事故」に相当する出来事だったでしょう。

この2件を「ただの私的なミス」で終わらせるのではなく、
“自分自身の安全意識の再点検”のきっかけにしようと思いました。
そして、同じように「ちょっとした油断」や「面倒だから後回し」が
大きなトラブルにつながる可能性があることを、改めて実感しました。


■ 最後に

安全管理は、仕事の中だけで完結するものではありません。
日常の中でも「確認」「報告」「対応」の習慣を身につけることで、
自然と安全行動が体に染みついていきます。

私自身、今回の出来事を教訓に、
「小さな違和感を見逃さない」「面倒でもその場で確認する」姿勢を取り戻したいと思います。

このコラムを通じて、皆さんにも
“自分の身の回りの安全確認”を見直すきっかけとなれば幸いです。